第12番札所
最上院 慈恩寺(さいじょういん じおんじ)
愛称
慈恩寺観音
住所
〒339-0009
埼玉県さいたま市岩槻区慈恩寺139
電話番号
048-794-1354
山号
華林山
本尊
千手観世音菩薩
宗派
天台宗
真言
おん ばざら たらま きりく
ご詠歌
じおんじへ まいるわがみもたのもしや うかぶげしまを みるにつけても
説明
慈恩寺は824年に慈覚大師円仁によって開かれた古刹で、寺の名前は大師が唐で学んだ長安の大慈恩寺にちなんでいるということです。最盛期には塔中66ヶ坊を有する大寺でしたが、度重なる災厄により、当時の堂宇や本尊は失われてしまいました。現在の本堂は1843年の建立で、本尊は寛永年間に天海僧正が比叡山より招来したものです。本堂内陣には御本尊を納めた厨子の前に御前立ちの千手観音像や、二十八部衆像、不動明王像、閻魔大王像などが安置され、欄間の彫刻や鳳凰を描いた天井絵なども見事なものです。慈恩寺から数百メートルほどの所に玄奘塔というのがあります。これは西遊記でお馴染みの玄奘三蔵法師の霊骨を奉安したものです。三蔵法師は今からおよそ1,300年前に中国からインドを訪れ、多くの仏典を持ち帰って長安の大慈恩寺において翻訳した偉大な高僧で、現在わが国で用いる経典の大部分は法師の訳出したものだそうです。その三蔵法師の遺骨は長らく所在不明になっていましたが、戦時中の1942年に南京郊外で日本の部隊によって発見され、その一部が日本に分骨され、中国の大慈恩寺と縁の深い当寺に1950年に奉安されたということです。
参観料
無料
営業時間
8:00~17:00
駐車場
60台